オルカンFIREの美学

オルカンでFIREを目指している中年男性のおはなし

春の交通安全運動

毎日車で通勤していると、特徴のある車は覚えてしまう。見た目の特徴ではなく、動きの特徴だ。何台か名前を付けているので紹介したい。


〇赤マムシ(VW T-ROC 赤、中年女性)
 とにかく一台でも追い抜きをかけたいらしい。乱暴な横入りをするので、後続がブレーキを踏むこともしばしば。縫うように追い抜いていく割に、しばらく先で追いついてしまったりするので、一般道で急いでも大した効果はないと教えてくれる存在。迷惑だ。


〇翁電機(スズキ エブリイバン 会社ロゴ入りの銀、高齢男性)
 絶対に制限速度守るマン。朝の国道、それも追い越し車線をひたすら55キロで走る。渋滞する時間ではないはずが、今日はずいぶん流れがわるい、と思うと先に翁がいる。知っている人は抜いていくが、彼は追い越し車線から動かないので走行車線で抜くしかなく危険。迷惑だ。


〇ジェントルさん(トヨタ アルファード 白、高齢男性)
 脇道から入ってくる車は絶対に入れてあげる。それは、ちょっと強めのブレーキを踏んででもだ。対向車線の右折も絶対に行かせてあげる。それは、こちらが渋滞していてもだ。前方、側方にはずいぶん優しいが、後方からのヘイトには気づかない。迷惑だ。


〇キノコ君(スズキ セルボ 黒、若年男性)
 彼は無害だ。ただ、姿勢がひどくわるい。彼のマッシュルームカットの後頭部は、いつも真ん中の位置で揺れている。運転席から左に曲がってキノコが生えているようだ。アームレストがないからなのだろうが、体が心配になる。幻想的だ。


〇ずだ袋ばあさん
 もっとも迷惑なのがこれ。雨の夜道を進んでいくと、路肩でおばあさんがうずくまっている。血の気が引くほど驚くが、近づくとライトに照らされていたのは砂の入ったずだ袋だとわかる。自分の視覚が一番あてにならない。


田舎は人が歩いているのを見ないけれど、車の運転でも十分個性が出る。安全運転を心掛けて、こんな風に名前を付けられないドライバーでありたいものです。



本日の総資産額:45,793,494円